「数学できんが、なんで悪いとや!」
これは、映画「高校大パニック」で有名になったセリフです。
舞台は博多の名門「中州高校」。
博多区なので福岡高校あたりを想定しているのかもしれません。
でも「中州高校」だと、東映映画の「恐怖女子高校」シリーズみたいな感じです。
監督は「爆裂都市」の石井聰互さん。
浅野温子さんが注目を浴びた作品でした。
高校に入って数学で躓く。こういうケースはままあります。
私も高1で躓きました。
卒業前には得点源にできたからよかったものの、躓いたままだとどうなっていたか?
というのは、法律を学ぶ上では数学的思考が不可欠なのです。
政治学にしても経済学にしても同じです。
論理を積み重ねる以上、数学の能力が必要になります。
よくあるのは、数学で躓いたから受験を私立大学の文系学部に絞るという話。
入試ではそれでなんとかなっても、入学後の学びで苦労するでしょう。
国語・数学・英語が基本科目であることには理由があるのです。
国語の力があることは、大学で学ぶ上で大前提でしょう。
英語もそうで、英文を読む機会が増えます。
数学は上記のように論理的思考の基礎です。
だから、私立文系に進む人も数学をおろそかにしてはいけないのです。
「数学できんけ、私立文系選ぶんじゃろうが!」
わからなくもありませんが、大学で大きく躓く可能性が大きいです。
でも、躓いても卒業できるのが我が国の大学なのでした。
私立理系に進む人には国語がまったくの苦手という人がいます。
これはかなり困ったことになります。
レポートや論文を全部英語で書いたというツワモノもいるようではありますが。
このように、学ぶうえでは基礎が大事なのです。
法律を生業にするようになっても、基礎部分をしっかりやる必要がある。
いつもどおりの結論に落ち着きました。
電車の中で男女の高校生が
「俺、数学ダメやけど、人生は英語でなんとかなるし」
「そうよね、数学できんでも大学に上れるしね」(内部進学するつもりらしい)
というような会話をしていたので、冒頭のセリフを思い出した次第です。
「数学できんが、なんで悪いとや!」
「悪いとは申しませんが、後で苦労しますよ。
苦手でも最低限の学力を身につけましょう」