以前に「間抜けな事件」という記事を書きましたが、真面目過ぎるがゆえの悲劇も起きます。
悲惨な事件なので特定できないように書きます。
女性を誘拐し殺害した犯人の動機が身代金で借金を返そうと思っていたというケースです。
私なら借金を踏み倒して逃げれば済むと思うのですが、犯人は生真面目なのでしょう。
借りたものは返さなければいけないというのは日本人らしい律義さなのかもしれません。
おカネにだらしない人はダメな人。こういう観念が世間に浸透しているようにも感じます。
結局このケースでは誘拐された女性は殺害され、この犯人も死刑になりました。
借金は清算されないままだったようです。
誰も救われない結末を迎えていますが、借金を踏み倒して逃げておけば、
少なくとも女性の命が失われることはありませんでした。
犯人となった男もどこかで生活を立て直せたかもしれません。
法律はこういう場合にも救いの道を設けています。
借金で厳しい状況になったら我々司法書士か弁護士に早く相談すべきです。
★ 映画「大誘拐」の北林谷栄さん
ユーモラスな誘拐映画ですが、考えさせられる内容で必見の作品です。