福岡県糸島市 司法書士 ブログ

淡い記憶の彼方

つい先日のこと。

地下鉄天神駅のホームで吃驚。

美しい女性がこちらをじっと見つめているのです。

残念ながら化粧品の宣伝看板の写真です。

なぜ吃驚したかというと、以前の知り合いによく似ていたのです。

思わず私も見つめてしまいました。

18歳の一人暮らしスタートから間もない頃でした。

他学の女性と知り合いました。彼女も18歳。

絵に描いたような清純派タイプ。

どういう経緯だったか思い出せないのですが、同志社の講義を聴講する手伝いをしました。

その後、これもどういう流れでそうなったかは思い出せませんが、私の部屋に。

ドラマや映画のカット割りだと、場面転換でこういうことは普通です。

しかし、実際には瞬間移動みたいなことはできません。

おそらく鴨川沿いを散歩しながら、なんとなく私の部屋に入った。

こういうことでしょう。しかし、その過程を思い出せません。

部屋にいる彼女をみて、今、ここで抱きすくめても大丈夫そうだ、と思いました。

思いましたが、実行していません(この点はよく覚えています)。

あまりに清純派タイプで、私の方が気後れしてしまったのです。

この件も友人に「もったいない」と笑われました。

その後、彼女からは手紙が届きました。

「またお会いしたい」

と書いてありましたが、なんとなく会わない方がよさそうな気がして会っていません。

たしかに「もったいない」と思います。

想像できるのは、冷酷な悪役が清純派ヒロインを泣かせる場面です。

当時の私はきっと彼女を泣かせる結果を招いたでしょう。この点は自信があります。

たしかに映画の悪役は好きですが、実生活で悪役をやってはいけないのです。

当時の私は女性に対しては非常についよい警戒感を抱いていました。

きっと些細なことで彼女にひどい言葉を投げつけたような気がします。想像ではありますが。

だからもう会わなくてよかったと思います。

覚えているのは、彼女が滋賀県出身だったことくらいです。

名前も思い出せませんが、小芝風花さんに雰囲気が似ていたことだけは覚えています。

小芝さんの出演作をみていながら、駅の看板をみるまではそのことに気づきませんでした。

その程度の記憶レベルです。

思い出を美化したかもしれません。

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