司法書士には懲戒処分を受ける人がいます。
もしかしたら、私もいつか処分されるかもしれません。
尤も、私は違法行為には一切手を染めないので大丈夫だろうとは思っています。
それでも、罠にはめられないように日々気を付けています。
懲戒処分の最も軽いものは戒告。
重いものは業務禁止。
この懲戒処分の契機になるのが苦情です。
不動産登記で本人確認を怠り、売主のなりすましを見抜けなかった。
債務整理を放置し、依頼者に実害が生じた。
こういうケースで法務大臣から懲戒処分を受けるのです。
さすがに二度、三度と懲戒処分を受けることは極めてまれでしょう。
これが、「懲役」だと繰り返し服役する人がかなりいるのです。
犯罪者には再犯が多いという話です。
娑婆に出てきても社会は冷たい。就職もままならない。
結果的に、また盗んで捕まって・・・ということで窃盗を繰り返す例は多いのです。
刑務所の中でよりよい手口を学び、出所後に「今度は大丈夫」とまたやってしまう。
こうして出たり入ったりを繰り返し、塀の中にいる方が長くなる例もみられます。
こういう人たちを「懲役太郎」と呼びます。
懲役太郎を生まない社会、つまりは罪を償った人に寛容である社会にならないものか?
それ以前に、一度目の懲役でしっかり再教育を受けられる制度にならないものか?
司法書士は、一度懲戒処分を受けると二度と受けないように心がけます。
ですから、懲戒処分を繰り返し受ける「懲戒太郎」は生まれにくい世界ではあります。
仮に、懲戒太郎みたいな人はどうなるか?
まず、仲間内で相手にされなくなります。
もしかすると、世間よりも我々士業の方が「やらかした人」に冷た~い対応をしているかもしれません。
★ まむしの兄弟シリーズ全8作のトップバッターがこれ。
「懲役太郎まむしの兄弟」です。
ほかに番外編として「極道VSまむし」も作られました。
同じパターンの繰り返しですが、内容は勧善懲悪で純粋な主人公2人に共感できます。