福岡県糸島市 司法書士 ブログ

帰ってきた雑草の修羅の群れⅦ

写真の花は造花ではありません。野草の花なのです。

これは、ウリ科のカラスウリ Trichosanthes cucumeroides の花です。

なかなかのデザインです。

果実もかわいいのですが、食べられません。

短期間であれば、飾りには使えるのですが。

キカラスウリ Trichosanthes kirilowii var. japonica はカラスウリの変種。

これは塊根がいわゆる「天花粉」として利用されています。

さらには抗HIVの薬としての研究も進んでいるようです。

カラスウリではダメなのでしょうか?

その辺はよくわかりません。

 

次も人の役に立つ雑草。

イラクサ科の雑草としては、以前にカラムシを紹介しました。

カラムシは、苧麻として宮古上布や八重山上布が織られます。

決して忌むべき雑草ではありません。

ミズとかミズナという呼び名で山菜として食べられるウワバミソウもイラクサ科。

そのイラクサ科の中で、糸島市内では海岸寄りに多く見られるのがこれ。

ヤブマオ Boehmeria japonica です。

カラムシと同じ Bohemeria 属です。

カラムシはこれ。

葉の形や辺縁のギザギザに違いがあるのがわかります。

写真では伝わらないのですが、ヤブマオの葉には厚みがあります。

いずれもアカタテハの幼虫が好んで食べます。

屋外で、これらの葉がワッフルのような形になっていたらアカタテハの巣。

ヤブマオからも繊維をとることができます。

 

最後は、庭の大敵です。

オオアレチノギク  Conyza sumatrensis です。

キク科の代表的雑草。

肥沃な場所だと2メートル以上の高さまで成長します。

これもまた蔓延る雑草の代表です。

ただ、抜去は容易で、思い切り上に向けて引き抜くだけ。

でも、これに覆われると、いかにも「荒れ地」の風情が漂うのです。

似た種類にヒメムカシヨモギ Conyza canadensis があります。

ヨモギという和名になっていますが、ヨモギではありません。

共通点はキク科の植物ということくらいです。

オオアレチノギクに非常によく似ているのですが、区別は可能です。

オオアレチノギクの方が圧迫感があり「修羅」の趣があります。

          ★ オオアレチノギクの花はこういう感じです。 種子は風に乗って飛散し、分布を拡大します。

 

 

 

 

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