蝶にはいくつかの科があります。
我が国では、アゲハチョウ科・シロチョウ科・タテハチョウ科・セセリチョウ科。
もともとは、マダラチョウ科・テングチョウ科・ジャノメチョウ科もありました。
でも、分類の変更でこれらはタテハチョウ科に含め、すべて亜科になっています。
これらの中で大型種が多いのはアゲハチョウ科です。
我が国で間違いなく大型なのは、すべてPapilio属。
住宅地でも比較的よくみかけるのが以下の2種です。
左はナガサキアゲハ Papilio memnon
右はモンキアゲハ Papilio helenus
ナガサキアゲハは雌雄に顕著な差があり、写真はメスです。
モンキアゲハもメスの写真です。
ナガサキアゲハは栽培されるミカン類を食害します。
農家にとっては明らかに害虫でしょう。
モンキアゲハの主要な食樹はカラスザンショウ。
これはあちらこちらに生えています。
特に糸島半島の野北あたりには非常に大きな木が何本もあります。
ミカン類の栽培も盛んな当地です。
ナガサキアゲハとモンキアゲハを頻繁に見かけることには理由があるのでした。