ハマオモトヨトウ Brithys crini の幼虫は目立ちます。
写真のとおり派手なデザインです。
おそらくは、毒々しさの演出でしょう。
そして、実際に毒素を体内に蓄積しています。
食べる対象はヒガンバナ科。
こう書けば理解してくださると思います。
我が家ではタマスダレが食害されます。
けれども、それほどひどい状況にはなりません。
毎年のように発生しますので、一応は駆除しています。
この個体は生き残ったようです。
さて、成虫は?
これがかなり地味なのです。
なかなか気づいてもらえないはずです。
勿論、ガとしてはそれが狙い目。
天敵に気づかれずに成虫が配偶行動、そして産卵。
これがベストなのです。
幼虫時代は走って逃げることができません。
だから、天敵に「こいつ、毒を持っているな」と思わせる作戦です。
なかなか芸が細かいのが昆虫。
生存戦略は二重三重になっているようです。