人の好き嫌いは誰にでもあるでしょう。
Aさんはやさしくて朗らかで、私は大好きなんです。
でもBさんは冷たくて、とっつきにくいから嫌いです。
一方、Xさんの上記の印象がYさんからは異なるようにみえることもあります。
Aさんは八方美人でとらえどころがない。
Bさんは冷静沈着で頼りがいがある。
人の性格が十人十色である以上、合う人と合わない人が存在するのは当然です。
XさんもYさんも間違っていません。
この2人が親友同士であってもおかしくないのです。
そして、Aさんが、Xさんのことを大嫌いであったとしても。
学生時代とは異なり、社会では様々な人とつきあわざるを得ません。
組織人になると、嫌いなタイプとも残念ながらある程度のつきあいが求められます。
それを無難にこなすことができるか、できないか?
このあたりの対応力は一種の社会性です。
これは学校を卒業して社会人経験を送る中で自然と培われます。
他人の気持ちを忖度したりできるようになることも同様。
これらができなければ、一般社会では相手にされなくなるでしょう。
ところが、士業にはこの社会性欠乏症の人が存在したりするのです。
組織人であることが嫌いなために士業に転じた人は少なくありません。
ですが、多くの人はまっとうな対応力を身につけています。
ごく少数の人に“?”という印象を抱くことがあります。
Pさんの会釈に露骨に嫌な顔をみせるQさん。
こういう人をたまにみると
「損をしているな」
と感じます。
周囲はそれに気づいています。そして、
「Qさんって変な人だ」
という印象を抱くのです。
そして、Qさんは周囲に気づかれているとは思っていない場合がほとんど。
私は民間企業と政府系特殊法人での勤務を経験しました。
そういった組織にはさすがにQさんはいません。
組織が円滑に機能することを優先しているため、誰も好き嫌いを露骨に表に出さないのです。
一方、士業の場合は多くの人が組織人ではありません。
だから、意外に幼い対応をする人がいるのです。
そういう人はどうしてもつきあいの範囲が狭くなります。
「自分が優秀だから周囲が嫉妬している」
こう思ってしまうケースもあるようです。
一目置かれているのではなく、距離を置かれているのですが。
士業に転じて3年ほどですが、なかなかに個性的な世界だと思ったりしております。
ちなみに、私はQさんみたいな人にも会釈くらいはします。
が、つきあう気はありません。
Qさんタイプとつきあっても、常識が通じないので疲れるからであります。
★ 左 森祇晶氏 と 右 広岡達郎氏
2人は広岡監督と森ヘッドコーチとしてスワローズとライオンズを日本一にしました。
最強のコンビですが、ある時期から険悪に。
それでも、仕事に関してはお互いの「機能」を発揮することに徹したそうです