急に思い出したことがあります。
それは、学生時代に「ダンパ」に誘われた件です。
ある女性からのお誘いでした。
そのパーティは日●会館で開かれたはずです。
●の部分には「米」か「英」が入ったはずですが、忘れました。
時期は5月だったと思います。
就職活動をしなければならない時期の直前でした。
なぜ、誘いに応じたのか?
大学生としての最後の一年で「普通の恋愛をしたい」と思ったからでしょう。
だから、多少の期待感をもって誘いに応じています。
ところが、その日に彼女と何をしゃべり、どう過ごしたかはまるで思い出せません。
彼女と踊ったはずなのに、その様子も記憶が蘇りません。
彼女とは日頃から仲良くはしていました。
が、私が一歩を踏み出す気持ちになれないまま時間が過ぎました。
女性不信から抜け出せていなかった私には「普通の恋愛」はひどく難しく感じられたのです。
就職が決まって、その後の人生は流れに乗って漂うだけ・・・
そういう虚無感が彼女との交際を「ま、やめとこうか」という結論に導きました。
もっと上手に立ち回ってもよかったのではないか。
後年、友人にそういわれましたが、当時の私にはうまくできないのは仕方がないことでした。
今も「ダンスはうまく踊れない」を聴くと、そのときの苦い思いだけが蘇ります。
★ 石川セリさんの歌唱もいいのですが、この曲は高樹澪さんのイメージが強いのです。
ドラマ「過去のない女たち」に登場した彼女の美貌は、主演の池上季実子さんの印象を消すくらいのインパクト。
彼女の翳りを感じさせるなんともいえない雰囲気に高3の私はかなり参ってしまったのでした。