昨年末に思い立ってテーラーを訪れました。
ジャケットを1着作ろうと思ったのです。
ハリスツイードの重めものと紺のブレザー。
それに30数年着ているデザイナーズのもの(コシノジュンコさんのデザイン)。
これら以外にビジネスシーンで着用できるものを、というわけです。
司法書士はジャケットにコーデュロイのパンツやチノパンでも“×”ではありません。
士業ならではの自由度あるファッションが許されます。
勿論、シャツは襟付きで品のいいものを着なければなりませんが。
さて、今回はブラックウォッチのようなデザインを念頭に置いていました。
地元のビガッドさんに行くと、店長が
「この辺はどうですか?」
と示した2つの生地のうちの1つがイメージに合いました。
イタリアの生地ですが、英国伝統のブラックウォッチに近い雰囲気です。
エルメネジルド・ゼニア。
手触りは最高。品質も絶対の信頼を置けます。
なんと10分も経たずに決まってしまいました。
ゼニアの生地は本当に素晴らしいのです。
復元力も抜群です。
ポケットはインで、チェンジポケットをつけることにしました。
スーツ生地もチラチラ見ていたら、ゼニアのほかにスキャバルのものに
「これはいいな!」
と思えるものがありました。
けれども、今回はジャケット1着にとどめました。
勢いに乗って買い漁る年齢ではありません。
その年齢に合うような落ち着いたデザインのジャケットは来月出来上がります。
なお、ゼニアの生地はヒューゴボスやアルマーニ、ブリオーニでも使われています。
★ ゼニアの生地を供給する羊さま