暑い日が続いています。
このところ、グリュン君は公園のベンチがお気に入りです。
一緒に座ると理由がわかりました。
風が心地よいのです。
毎日夕方はグリュン君と散歩。
グリュン君も私を待っています。
雨が降らない限り、会議で夜間外出がない限り、必ず一緒に歩きます。
ベンチでゆったりと寛ぐグリュン君を撫でると
「ゴロゴロ」
かつては抗争の日々を送っていた元やくざが温和な初老猫になりました。
もともと優しい性格だったのでしょう。
しばしば私の手をぺろぺろと舐めてくれます。
グルーミングのつもりかもしれません。
猫同士の友好関係を私に示してくれているようです。
よく見ると、鼻筋に小さな傷。
どうやら抗争からは足を洗っていないようです。
でも、グリュン君のおかげでオス猫の切ない声が響き渡ることがなくなりました。
メス猫を求めてやってくるオス猫はグリュン君に追い払われているようです。
“元”ではあるものの、極道の貫禄十分のグリュン君のようです。