「カネもできたし、もう司法書士をやめてもいいかな・・・」
こういう発言をされた司法書士さんがいらっしゃると聞きました(飽くまでも伝聞です)。
事実だとすれば、比較的短期間で大いに稼いだようで、立派だと思います。
ですが、司法書士という職業を「カネを稼ぐ手段」だとおっしゃったようで、ちょっと首を傾げました。
そもそも司法書士は大きな儲けにつながるような仕事ではないのです。
コツコツやっても一流企業の幹部サラリーマンの年収には及ばない例が多いと思います。
高収入目当てであれば、別の仕事に就くべきなのです。
多くの司法書士さんは、カネだけではなく、それなりの動機や喜びがあって仕事をしています。
収入面ではまあまあ報われないわけではないし、やった仕事の意味もそれなりに満足できる。
そういう感じの仕事かな、と私は思っています。
「カネもできたし」の先生は「商才」があるのでしょう。
一方で、法律を扱い、その理解を深める楽しさをあまり感じていらっしゃらないのかもしれません。
そうだとすれば、寂しいことだと思います。
「やめてもいいかな」とお考えになるのも宜なるかな。
カネ目当てだったら・・・私はこの仕事を選びません。
休職中に声をかけてくれた大手企業にさっさと就職しています。
尤も、それは私に「商才」がないからかもしれませんが。
★ 唐沢寿明版「不毛地帯」で大門社長を演じた原田芳雄さん
商人の雰囲気よりも無頼のイメージが強い原田さんが大門社長?
配役にそう感じたのですが、さすがに原田さん、お見事でした。