福岡県糸島市 司法書士 ブログ

「虎に翼」の惜しい点

朝ドラの「虎に翼」をおもしろく視聴しています。

しかし、気になる点もあるのです。

4月10日の放送で、裁判長が

「次回公判で結審」

と言いました。

事件は民事訴訟です。「公判」???

当時は民事まで「公判」と呼んでいたのか?

まさか、そんなことは・・・

答えは翌日の放送で出ました。

当時の民訴法の条文が画面に示されたのです。

やはり「口頭弁論」です。

こういう誤りはリアリティを失わせます。

また、判決当日に双方の代理人(弁護士)が弁論を展開しました。

傍聴人にアピールするかのような過剰な演技まで。

「まるで民放だな・・・」とガッカリしたシーンです。

判決当日は、裁判官が淡々と判決を言い渡すだけです。

大きな事件や世間の注目を集める事件でないかぎりは、理由は「省略」。

主文だけを読んで終わりです。

ドラマでは、双方の代理人が弁論を展開→休廷→判決言い渡し。

ということは裁判官は休廷時間中に判決文を書いたのか?

ありえません。

こういう現実無視の脚本・演出はまずいなぁ。

主人公をはじめとする演技陣がよいだけに惜しい気がしました。

 

 

 

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