春には多くの樹木が若葉を展開します。
その中でひときわ目を引くのがシロダモの若葉です。
写真のように金色に輝いています。
タモといってもアオダモやヤチダモが属するモクセイ科ではありません。
シロダモはクスノキ科です。
だから葉には芳香があります。
とはいえ、庭木に使わているのを目にする機会はいまだありません。
海岸沿いなどに多い雑木の一種。
風にあおられると葉裏がみえますが、これが白いのです。
だから和名がシロダモとなったようですが、タモの由来はわかりません。
クスノキ科シロダモ属はラテン語で表記すると Neolitsea です。
この Neolitsea属にはイヌガシという和名を持つ種も。
カシと名付けていますが、上記のとおりクスノキ科です。
植物の和名にはこのような錯綜した命名がよくみられます。
シュウメイギクはキク科ではなくキンポウゲ科。
果物のビワはバラ科ですが、クスノキ科にはハマビワという和名を持つ種もあります。
いい加減というか、適当につけている感じです。
分類を確実にたしかめるには学名をみるしかありません。
シロダモの和名は「ウラジログス」あたりがよさそうなのですが。