福岡県糸島市 司法書士 ブログ

絶滅する?

以前にアカタテハとキタテハを紹介しました。

キタキチョウ Eurema mandarina もまた上記2種と同様に成虫で越冬します。

写真は秋型のメスです。

食餌植物はマメ科の各種。ごく普通にみられる蝶です。

例によって事務所兼自宅の隣にある公園のランタナで吸蜜しています。

寒い冬を乗り切るためには体内にエネルギーを溜め込まなければなりません。

キタキチョウ・・・北がつくキチョウで,南がつくキチョウであるミナミキチョウもいます。

ミナミキチョウ Eurema hecabe は南西諸島に分布しています。

外見ではキタキチョウとの区別は不能です。

以前はキチョウとして同種扱いでした。当時の学名は Eurema hecabe です。

Eurema hecabe として記載された際に用いられた標本が,今はミナミキチョウとされている個体。

それゆえミナミキチョウがそのまま Eurema hecabe となりました。

本土以北のキチョウはキタキチョウとして Eurema mandarina に学名が変更されたのです。

こういう分類の問題を論じる場合には標本が絶対に必要です。

また,その蝶がそこにいたという証拠を残す意味でも標本は絶対に必要なのです。

昨今は昆虫採集を虫を殺す悪い行為のように非難する声があります。

いわく「採集すると絶滅する」のだそうです。

モンシロチョウはキャベツやハクサイの大害虫で農薬で駆除しています。

しかし,一向に絶滅する気配はありません。

家屋内に出没するゴキブリ類にたいしても殺虫剤やトラップなど様々な対策が講じられています。

やはり絶滅しそうにありません。

このようにやっつけようとしてもやっつけられない。これが実態です。

1頭ずつ捕まえて殺しても発生する数には到底追いつけません。

それに,昆虫採集をする人の数など知れています。

少数の人が必死に虫を採っても絶滅させることなど不可能なのです。

でも,環境を破壊したらどうでしょう?

モンシロチョウが食するアブラナ科の植物を根絶やしにします。

ゴキブリが好む環境を完全になくします。

確実にモンシロチョウもゴキブリも絶滅です。

そして,そのときは人間も絶滅を迎えることになるでしょう。

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