これまで大矢知(三重)、半田(徳島)という西日本の素麺を紹介しました。
今回は東日本、それも東北地方の素麺です。
その名は「白石温麺(しらいしうーめん)」。

通常の素麺よりもやや太く、長さは9センチメートル。
麺が短いのです。
このほかオイルコーティングされていない点が特徴です。
素麺の製法で作られる日本の麺のほとんどには油が塗られています。
五島うどんには特産の椿油が、小豆島素麺にはオリーブオイルが。
こういうオイルコーティングが一般的なのですが、白石温麺はノンオイル。
これは、同じく東北の稲庭うどんや稲庭素麺とも共通です。
油を塗るのは製造時に麺と麺がくっつかないようにするため。
白石温麺や稲庭素麺ではそれをしていないのです。
茹でて冷やし、食べてみるともっちりした食感。
ただ、オイルコーティングされた麺とは明らかに異なるのです。
そして、これもまた大変美味しい麺でした。
温麺という名称ですが、冷やして食べることに何の支障もありません。
「さて、次はどの地方の麺を買ってみようか」
全国の名産の麺を食べることは、楽しい遊びにもなっています。
