福岡県糸島市 司法書士 ブログ

AIに検閲を受ける時代

色々なサイトで好き勝手に発言できる時代になっています。

ところが、最近はユーザーの投稿をAIがチェックしています。

「不適切な表現があるから投稿できません」

とAIからお断りされるような事態も起きています。

最近、ある政党の党首が

「バカでもチョンでも」

と発言し、すぐさま謝罪して訂正しました。

「チョンは差別だった」と。

世の中には「バカチョンカメラ」なる言葉がありました。

今は「チョン」を含むために使えない用語とされています。

しかし、これは過剰な表現規制なのです。

「バカチョンカメラ」は「バカでもチョンとシャッターを押せば撮影可能」なカメラ。

つまり、露出やピントの調整が不要で、簡単に使えるという意味でした。

「チョン」は朝鮮人を侮蔑する表現として知られています。

上記の政党党首の発言は「バカ」と「チョン」を並列させています。

それゆえ、「チョン」を侮蔑的に使っていることが明らかです。

一方で、バカチョンカメラはその意味が全然異なるのです。

それゆえ差別用語ではありません。

けれども、差別用語扱いしている。

これは抗議や非難をあらかじめ回避したいからでしょう。

「竹田の子守歌」や「チューリップのアップリケ」を放送しなかったテレビ局と同じ発想。

差別の要素がないのに差別者扱いを恐れて表現を自主規制する。

なんともまあみっともないことではありませんか。

一方、上記の政党党首はなかなか巧みです。

おそらく「バカでもチョンでも」発言は故意にやったのでしょう。

こういう発言にメディアが飛びつきます。

「バカでもチョンでも」が紙面(ネット上)を飾るに違いありません。

報道されて外国人差別問題が世間で盛り上がります。

上記の政党は排外主義。

外国人に対するヘイトに類するような発言も過去にあったようです。

今は

「外国人により日本人の労働現場が奪われている」

「外国人が増えて治安が悪化した」

といった虚偽情報を流しているようです。

そういった中で、あえて差別扱いされる発言をする。

炎上と盛り上がりは紙一重だとよく理解しているのでしょう。

一方で、たとえばバカチョンカメラという言葉の由来をネット上に投稿しようとしたとします。

これは、AIが拒否するのでしょう。

「バカチョンカメラ」という言葉が入っているというだけで。

差別でもないのに。

AIは文脈を読めません。文意を咀嚼することも不得意です。

結局、用語の「切り取り」で規制をかけるのです。

「そんなもの」に表現を規制される人間。

情けないったらありゃしない。

 

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