モズが現れると秋を感じます。
★ モズのオス
夏季にその姿をみることはありません。
モズは渡り鳥ではありません。
秋に標高が低い場所に山から移動するようです。
今年も10月から隣の公園でその姿を頻繁にみるようになりました。
ケヤキの梢で「高鳴き」という行動をとりますので目立ちます。
テリトリー行動で、オスの縄張りの主張です。
高鳴きをするオスの姿は多いのですが、メスをみる機会は滅多にありません。
モズが現れると「早贄」を目にするチャンスも生まれます。
早贄はオスが獲物を木の枝や棘などに突き刺す行動です。
干物にするとか、冬の食糧として確保しておくというものではありません。
ただ、早贄の行動が活発なオスほど鳴き声の質が上がるそうです。
その結果は配偶行動に有利に働くそうで、犠牲になった虫やトカゲは「供物」みたいなもの。
私は隣の公園ではトノサマバッタをムクゲの枝に突き刺している「早贄」をみつけたことがあります。
モズが活発になる頃、ジョウビタキが現れます。
★ ジョウビタキのメス
ジョウビタキは渡り鳥で、越冬のために飛来しているのです。
ジョウビタキの数が増えると冬が近いことを感じます。
花鳥風月を愛でるといえば風流人気どりみたいですが、私はこの種の観察が好きです。
月を眺めるのも楽しいし、風の向きやにおいも気になるのです。
あとは虫の動向でしょうか。季節のうつろいを明確に意識できます。
カメムシ類が洗濯物に集まり始めたら、寒さが本格化します。
カメムシは暖かな場所で越冬したいので、干している洗濯物を好むのです。
けっして、衣類を着ている人の体臭に自分の匂いが似ていると思っているわけではありません。