今年は、タテハモドキ Junonia almana の個体数があまり多くありません。
今年の発生数は少なめだったのか。
たまにしか見かけないのです。
かつては福岡県内には生息していなかったこの種。
見かけるようになっただけでも大きな変化です。
耐寒性と食餌植物の分布が広いことによる北上。
無論、それには地球温暖化も関わっています。
タテハモドキやヤクシマルリシジミを身近に見かける。
これについての私の心境はまさに複雑なものがあります。
写真は8月29日に撮影しました。
夏型から秋型に切り替わるのは概ね2週間後です。
いくら暑くても秋型になります。
気温は問題ではなく、蝶の季節型は日長のみが影響するからです。
宮崎県や鹿児島県の平野部では秋型は2世代くらい出現します。
秋型の子の秋型が生まれてくるのです。
それが越冬する任務を帯びており、翌春に産卵して夏型が生まれます。
福岡県内のタテハモドキはどうなのか?
秋型が世代を繰り返すのか、それとも一世代だけなのか?
このあたりはまだ解明されていません。