「遠雷」は故立松和平さんの小説です。
映画化されており、名作の呼び声が高い作品です。
根岸吉太郎監督がメガホンをとり、永島敏行さん、石田えりさん、そしてジョニー大倉さんが主演。
特にジョニー大倉さんの演技が見事でした。
根岸監督はにっかつロマンポルノ出身で、この作品が一般映画第一作。
1981年の作品でした。
「遠雷」というタイトルは音楽にもよく用いられています。
私にとっての「ベスト遠雷」は1984年12月にリリースされたTHE SQUAREの
“Stars and the Moon”収録のラストの曲。
このアルバムは、THE SQUAREの従来のサウンドとは異なり、しっとりしたイメージ。
この季節に月を眺めながらこのアルバムを聴くのは毎年の楽しみでもあります。
そして、このアルバムのリリースと共に行われたコンサートツアーも思い出に残っています。
それは、私が学生時代に唯一本気になった女性と一緒に出かけたからです。
当時の私は女性不信の真っ只中。
それでもこの人にだけは本気だったのです。
が、踏み込めませんでした。諦めています。
それも自分で自分を納得させるような形で。
だから“Stars and the Moon”を聴くのはほろ苦い思い出を伴うのです。
でも澄んだ月をみつめていると、その思い出もなにやら楽しかったようにも思えたり。
★ 「遠雷」は故和泉宏隆さんの作曲
同じく和泉さんが書いた“MISTRAL”もこれからの季節にピッタリの曲です。
このアルバムには和泉さんの曲がもう1曲収録されています。
その“CRY FOR THE MOON”も冬らしいメロディです。