いよいよ人間が退化する時代を迎えたような気がしています。
自分で本や論文などを読まず、AIに要約させる人が増えているらしいのです。
たしかに効率的かもしれません。
使い方によっては便利ともいえるでしょう。
でも、自ら要約してエッセンスを抜き出す作業を経験することはできません。
実は、この作業の過程が理解には最も重要なのです。
AIが要約したものを読んでわかった気になるのは危険。
書かれた文章全体を読むとみえてくるものもあるのです。
それをみずして理解したことになるのか?
AIを頼りたがる人は、もともと読むことを得意としていないのかもしれません。
そういう人だけがAIに要約を求めるのは仕方がないでしょう。
でも、「便利」という印象だけで多くの人がAI頼みになるように思われます。
そうすると、人はものを考えたり頭をひねる機会を失っていきます。
そういう面倒なことはAIにやらせればいい。
こうして人間は退化していくのでしょう。
そのうち文章を書くのもすべてAIということになるかもしれません。
AIが書いたものをAIに要約してもらい、判断もAIに任せる。
人間がいらない時代はもうすぐやってきそうです。