本物らしい名称のものから遊び心あふれるものまで揃っている民間資格。
これはどこまで有用かつ必要なのか?
非常に悩ましいところです。
たとえば、「交通事故専門士」という民間資格があります。
これは専門的な鑑定能力があったり、示談代行等ができそうな資格のように感じられます。
一切できません。
オンライン受講で誰でも取得できる資格です。
受講すれば取得できる資格、つまり、受講料で買う資格は多くあります。
試験が行われるにせよ、事前に出題内容がわかっていたり。
それでも人は資格を欲しがります。
誰かにプロやオーソリティーのように認定してほしいのでしょう。
この種のビジネスは、そういう人の心を上手に捉えているようにみえます。
国家資格の専門予備校にもその気配を感じないわけではありません。
司法試験や司法書士試験では予備校を何らかの形で利用する人が多いのが実態です。
ゆえに、それらの予備校に有用性はあるのでしょう。
かくいう私も教材だけは利用しました。教材にかんしては有用性はあると思います。
しかし、講義は聴講する気にはなれませんでした。
「資格を取得すれば人生バラ色」のようなムードのホームページはやりすぎではないでしょうか。
過去に貰った名刺に記載されていた資格にはこういうものもありました。
交通損害管理士
交通損害保険士
いずれも弁護士法を犯す示談屋さんの名刺です。
後者にかんしては「全国資格認定協会」が認定した資格である旨が記されていました。
その示談屋さんの家には「認定証」が額に入れて架けられていました。
登録番号は「ち7923」で、私は帰りにその人の車のナンバーと照合しました。
車のナンバーとは違っていたので、この番号が何を意味するのか不明です。
資格により自らを飾りたい。
これは虚栄心といえるのかもしれません。
そして、この虚栄心は否定的にみる対象ではないと思います。
人が人らしさを示す一現象とでもいえばよいかもしれません。
ですが、それを利用するビジネスというのは、やはり好きになれません。
★ 写真は映画のポスターです。
知らない映画で、みてみたいものです。
私が好きな小沢栄太郎さんが出演していますので。