久々に統一教会がクローズアップされています。
そこで、私自身の統一教会との出会いを書いてみます。
私が18歳になり、大学に入って一人暮らしを始めた矢先でした。
統一教会の勧誘を受けました。
たしか夜9時くらいでした。
私の部屋をノックする人がいて、出てみると若い女性2人組でした。
一人暮らしの悩みの相談に乗るとか、学生生活の話から始まります。
徐々に「勉強会」への誘いが入り始めました。
1人は強い口調で「教義」を押し付けてきます。
もう1人は優しく誘ってきます。ちょっと色仕掛けっぽさがありました。
こういう役割分担なのでしょう。
1時間程度「お相手」をした上でお引き取り願いました。
「このあたりは表に出ていない事件が起きています。夜に女性2人で歩くのはちょっと・・・」
と脅してあげました。これは嘘ですが、強い役の女性の顔色が変わりました。
信じやすい人なのでしょう。
その後もキャンパス内で誘われたことが一度あります。
当然のように断りましたが、空き時間だったので、その女性を尾行しました。
使われていない教室に入っていきます。
こっそり覗いてみると、そこで何やら儀式みたいなことをしていました。
一人の「信者」が私に気づき、私はすぐに立ち去りました。
暫くは映画「悪魔の追跡」を思い出して気持ち悪かったことを覚えています。
★ 「悪魔の追跡」は1975年のアメリカ映画です。
ピーター・フォンダ(右端)とウォーレン・オーツ(左端)が出演しています。
扱いとしてはB級映画。でも、この作品は非常に面白いのです。
追われる恐怖の迫真性に後味の悪さは最高でしょう。
当時は、土曜日の午後に民主青年同盟と統一教会がもめるというのも定番でした。
キャンパス内で小突き合いが始まり、周りがはやし立てる。
当時から両団体とも「イロモノ」として、普通の学生は相手にしませんでした。
それでも各校で統一教会の犠牲者が出ていました。
カネを出さない親を「サタン」と罵ったなど、よく聞いたものです。
今は、巨額献金をさせていないと統一教会は説明しています。
私は、統一教会の教義など信じないのと同様に、この説明も信じていません。
被害に遭ったという話は今も普通に聞かれるからです。
★ 右 川内康範原作「月光仮面」の敵役“サタンの爪”
左 永井 豪原作「けっこう仮面」の敵役“サタンの足の爪”