香川照之さんの不祥事報道が一時期盛り上がりました。
暫くはテレビにも映画にも出られそうにありません。
ピエール・瀧さんは執行猶予明けですが、テレビには出演できないようです。
沢尻エリカさんは執行猶予中。復帰できるでしょうか?
東出昌大さんに至っては何等法律には違反していません。
アモラルだといえばそのとおりですが、他人のプライバシーの話です。
外野が騒ぎ立てていますが、その外野は何様なのか?
それにしても、どのケースも世の中がえらく厳しいな、と思います。
「許されない時代になった」
とマスメディアなどではあっさり書いています。
なぜ許されないのでしょう?
理由が書かれた記事を読んだことがありません。
誰もが反省している、あるいは罪を償っているのに。
これはマスメディアが「叩く」ことを奨励し、社会がそれに煽られるせいでしょう。
「許されない時代になった」のではなく「許されない時代にしてみせた」が正しい。
煽られやすい一般社会にマスメディアは高笑い。
私はそう思っています。
この図式、非常に怖い現象だと思いませんか?
私はその時代に生まれていませんが、かつて我が国が破滅への道を歩んだ際に似ています。
かつて井上陽水さんは大麻で捕まりました。
美川憲一さんも。そして、コロッケさんも(美川さんのマネをしたわけではなく)。
ちなみにコロッケさんが捕まった際の新聞のキャプションは「コロッケあがる」でした。
岩城滉一さんに至っては覚醒剤で捕まっています。
その後に雑誌のインタビューに対し「シャブやってなにが悪いんだよ!」と吠えています。
それでも、松田優作さんらの支援により立ち直りました(更生しました)。
その優作さんも暴力事件を起こしたことがありました。
室田日出男さんも大麻で捕まりましたが、その後も俳優として活躍されました。
槇原敬之さんは捕まった後に「世界に一つだけの花」を大ヒットさせています。
この種の不祥事や異性とのトラブルなどゴマンとあります。
それぞれ「不徳の致すところ」であり、反省して復帰。
かつては社会がそれを許し、受け容れていました。
1995年に捕まった長渕剛さんは復帰して活躍されています。
2009年に大騒動になった酒井法子さん、2014年に捕まったASKAさんも活動しています。
同じ失敗を繰り返してしまった人は数えるほど。
たとえば田代まさしさんや清水健太郎さんあたりです。
槇原敬之さんもまた捕まりました。これで「アウト!追放!」になってしまうのか?
このように人は過ちを犯します。
ですが、反省して再チャレンジすることはあってもいいはずです。
それを許さず叩き続ける社会の方が気持ち悪いと思います。
他人に無謬を求める人たちの多いこと、多いこと。
きっとその人たちは聖人君子なのでしょう。
聖人君子ばかりの世界・・・めっちゃキモイわ~
と不謹慎場面満載のかつての東映映画が大好きな私は思ってしまうのです。
不謹慎でしょうか?