この季節に盛りを迎えている雑草たち。
今回はそれらを紹介します。
まず、この時期はイネ科が元気モリモリの状況です。
その中で、多少はかわいらしさがあるのは、エノコログサ Setaria viridis でしょう。
猫じゃらしに使ったりする穂は風にそよぐと美しさも感じさせます。
キンエノコロやムラサキエノコロは園芸品にもなりそうな印象。
でも、これが庭に繁茂しているとすれば、かなり問題です。
穂には大量の種子。
そのまま放置すると、翌年は庭を覆う状況になるでしょう。
抜去しやすいので、しっかり抜き取ってください。
続いて、最近になって広がりをみせているイネ科植物。
それは、メリケンカルカヤ Andropogon virginicus でしょう。
この植物の果実は白い綿毛を持っています。
つまり、風に乗って拡散するということです。
これを庭で繁らせてしまうと、近隣のご家庭に種子をばらまくことになります。
速やかな駆除が必要な植物です。
ポピュラーなイネ科雑草であるメヒシバ Digitaria ciliaris も穂をつけつつあります。
写真は、まだ穂を出していない状態。
この植物は生命力が強すぎるくらい強く、アスファルトの割れ目でも繁茂。
メヒシバも穂をつける前に抜き取るべき対象です。
イネ科同様の単子葉植物であるカヤツリグサ科も勢いが出ています。
写真はハマスゲ Cyperus rotundus です。
堅いグラウンドにも大量に生えています。
私が子供の頃にはカヤツリグサ科の植物はあまりみませんでした。
近年はイネ科のような勢いで広がっています。
これも放置しておくと翌年はひどいことになってしまいます。
庭に生えては困る植物です。
キク科ではヒメムカシヨモギ Conyza canadensis が大きく成長中です。
和名にヨモギとありますが、ヨモギとは別属なので、草餅の材料にはなりません。
これも果実は綿毛を持っていて、風に乗って広がってしまいます。
庭に生えたらご近所にも「伝染」するので速やかに抜き去る必要があります。
最後は地を這うコニシキソウ Euphorbia maculata です。
トウダイグサ科らしく茎をちぎると白い液を出します。
写真のようにコンクリートの割れ目にも根を下ろします。
これも放置すると、翌年はビッシリと広がってしまいます。
早めに駆除しないと大変です。