NHK朝ドラの主人公は女性が圧倒的に多く、男性はわずかです。
その女性=ヒロインの名前がドラマタイトルになっている例は少なくありません。
「さくら」「こころ」「わかば」「瞳」などなど。
上記の名前は普通にあり得る名前です。
「わかば」はタバコみたいですが、女性の名前としておかしくはありません。
しかし、時に「キラキラ」っぽい名前のヒロインが登場します。
その最初は「ひらり」(1993年)ではないでしょうか。
石田ひかりさんがヒロインでした。
「ひらり」は若貴ブームに沸いていた相撲を大きな要素としており、高い人気を誇りました。
これに気をよくしたのか、NHKが繰り出したのは
「ぴあの」(1994年)
純名りささんが宝塚歌劇団に在籍したままでヒロインを務めました。
いくら父親が音楽好きだからとはいえ、娘に楽器の名前を付けるだろうか?
そう思うのですが、父親役が宇津井健さんだとなんとなく納得してしまうのでした。
それからしばらくは「変わった名前のヒロイン」は現れません。
しかし、21世紀になると、非常に珍しいというほかはない名前のヒロインが登場。
「まんてん」(2002年)です。
漢字表記は「満天」でした。
宮地真緒さん演ずるヒロインが母親役の浅野温子さんに「まんてん!」と呼ばれるのです。
これはさすがに人の名前としては違和感を禁じえませんでした。
この「まんてん」と同じくありそうにない名前のヒロインが「天花」(2004年)。
妹は「由加」ですから長女にだけ変わった名前を付けた家族のお話です。
学校で「天花粉」と呼ばれて虐められた・・・ような場面はなかったと思います。
モデルだった藤澤恵麻さんが主演しています。
その後、ちょっとしたブームになった「あまちゃん」(2013年)のヒロインはアキ。
名前が「あま」ではなかったことに、なぜかほっとしたものです。
今のところ最後のキラキラっぽい名前のヒロインは「まれ」(2015年)でしょう。
土屋太鳳さんがヒロインです。
土屋さんの太鳳というお名前は、たしかに稀だと思います。
その後の作品である「とと姉ちゃん」のヒロインは「とと」ではなく常子。
「まんぷく」のヒロインが「まんぷく」だったら・・・とんでもない喜劇ならあり得るのか?
ちなみに、次の作品である「らんまん」も主人公の名前ではありません。
主人公は植物学の泰斗牧野富太郎博士がモデルです。
次のキラキラネーム主人公はいつ登場するのか?