福岡県糸島市 司法書士 ブログ

時間のムダ

時間コスト

以前に政府系法人を辞めた理由として時間コストの観念を挙げた記事を

書きました。無駄に時間を費やす人たちは, その時間が一生の中で二度と

得られないことを意識していないのかもしれません。

今日のこの時間は私にとっては二度と得られない時間なのです。

それを無駄に使うことはできません。

当時の私はまだ30代半ばを少し過ぎたくらい。それでも残された自分の時間

を考えました。ダラダラと食事をしたり酒を飲みながら職場で過ごすことには

非常に腹が立ったものです。 残業中の食事代は法人から払われます。この

費用の原資は税金ですが, そもそも夕食の費用は自分で払うものではない

でしょうか?

辞めた理由にはこういう点に疑問を感じない組織の体質も合わなかったから

というものもありますが, やはり時間を有効に使っていない仕事のやり方が

大嫌いだったからです。

会議は? 研修は?

組織にいれば, 会議や研修が行われます。

それらの時間は果たして有効に使われているのでしょうか?

私は, 会議をやるなら1テーマで1時間以内が妥当だと思っています。

事前に議題について十分な準備をして臨むのは当然であり, そういう準備が

できていれば1時間もあれば結論を出すことは可能でしょう。でなければ

司会者の資質の問題だと思います。1時間を超えると集中力がなくなるし,

テーマが多いと重要なものに時間を割けなくなるような事態に陥ります。

ですが, 企業や官庁では延々と会議をやる習慣が根付いているように見受けら

れます。 出席者が「今日の議題は何だっけ?」というような現象もみてきました。

官庁では会議のための準備会議をやったり, 次にやる会議の名称をどうするか

について長々と議論しているようなケースもあります。

研修にしても大量のペーパーを配り, それを読み上げるだけなら無駄。 配布して

「読んでおいてください」で終わりです。内容を理解していない人は読まなかった

からで, その人の責任です。  研修をやるなら, 受講者にバンバンあてて答えさ

せる。テーマについては当然ながら事前告知し,受講する人は予習する。 配布

資料は最小限にして受講者に筆記させる。 こうしなければ研修の効果を高める

ことはできません。私も企業で研修の講師を何度もやりましたが, 緊張感をもって

知識を確実に得てもらうためには受講者に発言を求めなければ意味がないという

のが実感です。読み上げ型は眠気を誘うだけ。講師にとっても受講者にとっても無駄

です。

余裕をもつ

しかし, ガチガチに効率化を図っていくと時間の余裕がなくなります。それは人の

心からも余裕を奪います。 最近はタバコ休憩をする人を「けしからん」と非難する

声が多くなりました。 吸わない人にとっては, そういう休憩をしないので, 結果的

に吸う人よりも余計に働くことになるから気に入らないということのようです。

タバコくらい吸ってもいいではないですか。 吸わない人は代わりにコーヒーや紅

茶で一服して休憩すればよろしい。 人の行動を責めるよりも, ずっとよい気分で

過ごせるはずです。 心にゆとりを持たなくては疲れます。 リフレッシュできれば,

その後の仕事もはかどります。この時間は無駄ではなかったということです。

ちなみに, 私は喫煙者ではありません。 タバコの煙は大嫌いです。

 映画「仁義なき戦い 頂上作戦」で逮捕される広能昌三を演ずる菅原文太さん。

  「税金の無駄じゃの」というセリフを放つ場面です。

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