平和なニッポン
昨日,所用でJR筑肥線に乗りました。
近くに座った若い女性のお友達が途中の駅から乗ってきて会話が始まります。
「タリパンとか日本で増えたら困るよね」
「ああタリパン困るねー」
「ミサイルとか戦車とか使うから怖いよね」
「警察がちゃんと捕まえてんでしょ。大丈夫だよ」
日本にタリバンではなく「タリパン」?笑いたいのを堪えて聞いていました。
「どうする?」
「買い物してからごはんにしよっ!」
と楽しそうに天神駅で降りた二人に緊急事態宣言は無関係のようでした。
タリパン・・・カトパンとかアヤパンみたいなイメージなのでしょうか?
★ かたせ梨乃さんや名取裕子さんが演ずるのは戦後のパンパン(映画「肉体の門」)
備えあってこそ
日本は平和だな~と感じたのですが,この平和も十分な備えがあってこそ守られます。
いくら「自分たちは戦争はしません」と言っても領土欲を剥き出しにした相手には通じません。
寧ろ「ラッキー!いただきまぁす」と侵攻してくるのです。
平和主義は結構ですが,世界各地で紛争が絶えないのをみても明らかなように人は争いをやめません。
これは生き物である以上は仕方がないと思います。
自然界で生存競争があるように,我々もなにかしら競おうとします。
戦って勢力を広げる点では人間も動物や昆虫と同じなのです。
戦争などしない方がいいに決まっています。頭ではそうわかるのです。この点が動物や昆虫との違いです。
戦争になれば,人命は失われる。国土は荒廃する。人の心も荒むし,経済的にも厳しくなるばかりです。
ですが,上記のように紛争はなくなりません。
それは,争いが人間の生物としての本能に基づいているからと考えるほかありません。
この現実を受け容れたうえで我々が平和を享受できる備えに努力すべきでしょう。
愛する者を守る
映画「沖縄やくざ戦争」では千葉真一さん演ずる国頭正剛が居並ぶ親分衆に言い放ちます。
「戦争?やろうじゃねえか!戦争だぁい好き!」
やりたくないのにこう言わざるを得ない状況だったのです。
千葉さんのセリフ回しはそれを完璧に表現していました。
本土から侵攻してくる巨大組織に一歩も引かない決意をしめす名シーンのひとつです。
やりたくなくても攻められれば,愛する者の,仲間の生命を守るために戦わざるを得ません。
それを認めずに誰もが平和を望み戦いを避けてくれるはずだという理想論を唱えている間に生命を失います。
平和主義は正しい。けれども,これに頼っていては滅亡の道が待つのみーと考えるべきでしょう。
自衛隊の存在そのものを否定したり,軍備を「悪」と決めつけて悦に入っている人たちがいます。
彼らには,今このときも緊張を強いられるている空自や海保の隊員の心情を慮ってほしいものです。
己の生命をかけて守ってくれる人たちのお陰で自衛隊違憲論を唱えたり,
あるいは「軍備反対」「米軍出ていけ!」などと騒ぐ自由が保障されていることを自覚すべきでしょう。