大相撲5月場所も中日を迎えました。連日の熱戦を楽しく観戦しています。
この10年くらい・・・もっとかもしれませんが、大相撲の傾向として
「押し相撲激増」
があります。つまり、四つ相撲の力士が減っているのです。
私が小学生の頃といえば、黒姫山関、大受関、麒麟児関、そして富士桜関。
押し相撲の幕内力士といえば、この方々くらいだったような印象です。
最近の若手は突き押しを得意とする力士が非常に多くなっています。
押し相撲は攻めて攻めて攻めまくる相撲です。
だから華があります。
勝つときは豪快、負け方も派手。
リズムに乗ると手が付けられない強さを発揮して連勝街道驀進!
しかし、脆さが伴います。
いなされてばったりと土俵に這う。
負け始めると、リズムが狂って連敗。黒星が続いてしまう。
★ 若手有望株の金峰山関も押し相撲の力士
一方の四つ相撲は、安定しています。
その分、派手さはありません。
守備型の相撲ともいえますが、得意の差し手をひくや速攻という取り口も。
だからバリエーションが広いのです。
決まり手も投げ技や足技を含めて多くなります。
その中で、盤石の勝ち方といえば、寄り切りか吊り出しです。
昔は吊り出しという決まり手は少なくありませんでした。
しかし、最近は非常に稀になっています。
やはり押し相撲力士の増加が影響しているように感じます。
個人的には、押し相撲の面白さを認めています。
けれども、大関から横綱になるには安定した取り口である四つ相撲でなければ。
だって、押し相撲だけで横綱を務めた人はいないのですから。
押し相撲の横綱として曙関を挙げる人もいるかもしれません。
でも、彼は四つ相撲でも強かったのです。
四つ相撲の強い力士としては霧馬山関、豊昇龍関、そして若元春関。
この3人には大いに期待しています。
3人のうち1人は横綱に昇進する・・・と私は思っています。
★ 心境著しい若元春関は左四つで右上手をひけば万全