福岡県糸島市 司法書士 ブログ

帰ってきた雑草の修羅の群れPARTⅢ

ケシは麻薬の原料ーこれはアツミゲシのことです。

今も「みつけたら通報を」というポスターをみかけます。

アツミゲシは夏に咲きます。

この春に咲いているケシもあります。

それが、これです。

ナガミヒナゲシ Papaver dubium です。

外来種として我が国で発見されて60年くらい経過しました。

オレンジ色のきれいな花なので、そのまま放置すると・・・

蔓延ります。

アスファルトの隙間からもたくさん生えてきます。

糸島市内では、ここ数年はやや減少した印象です。

けれども、強い雑草として警戒しなければなりません。

アツミゲシと同じ属ですが、残念ながら(?)アヘンやモルヒネの原料にはなりません。

もうひとつケシの名を持つ植物を。

これはノゲシ Sonchus oleraceus です。

和名に「ケシ」とありますが、ケシ科ではありません。

キク科の植物です。

似ているのはオニノゲシ Sonchus asper で、これもキク科。

これまたキク科のアキノノゲシは既に過去の記事で紹介しています。

我が国の植物の和名はこういう「いいかげん」な感じのものが少なくありません。

たくさん咲いているマツバウンラン Nuttallanthus canadensis もそうです。

ラン科のように単子葉植物ではなく双子葉植物。オオバコ科。

これも綺麗なので、ついついそのままにしてしまう人が多いかもしれません。

翌年は、確実に蔓延ります。

最後は、前回の記事で紹介したスズメノエンドウ Vicia hirsuta です。

マメ科の雑草で、ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)同様に蔓延ります。

似た種類にカスマグサ Vicia tetrasperma があります。

和名の由来はカラスとスズメの中間だから「カとスの間」。

これも別の意味で和名が「いいかげん」な印象です。

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