同業者、つまり司法書士と話していると、
「もっと営業したいんですけどね」
というような言葉を聞くことがあります。
私は生まれてこのかた一度も営業なるものをしたことがありません。
会社員時代も営業部門で働いた経験がないのです。
興味がありませんでした。
だから、就職の面接で堂々と
「私を営業部門に配属したら辞めますので」
と言い放っています。
採用されなければ、それでも全然構わなかったのです。
だから、平気で常識を欠く酷い発言をしています。
結果的にはそれでも採用されました。
一方、総合商社の面接では海外営業部門を強く希望しました。
「管理部門をやっていくなら内定を出す」
というありがたいお誘いにも
「では結構です」
と断っています。
これは、就職そのものを海外(僻地)への逃避の手段として考えていたから。
もともと営業の仕事には一切関心はなかったのでした。
司法書士なる自営業者になっても営業は一切やっていません。
自営である以上、顧客を掴まなければならない・・・はずですが、やっていません。
なぜか?
面倒だからです。
「そのうち依頼があるだろう」くらいの感覚で今に至っています。
「そのうち依頼があ」り、依頼が増えた結果、営業をする必要はまったくなくなりました。
ありがたいことだと思います。
それでも色々なところから
1 顧客を増やすノウハウを提供
2 ネット集客を倍増させる
3 依頼を次の依頼につなげる手法を公開
みたいな営業の連絡があります。
士業に対しても、写真のようなダイレクトメールが送られて来ます。
こういうダイレクトメールに惹かれてレスポンスを返す人はどのくらいいるのだろう?
電話もしばしばかかってきます。
断っても同じ会社から何度もかかってきたりします。
「先日お断りしましたが」
「いや、ボクはまた違う担当なので」
「同じ会社だから返事は一度でいいと思いますが」
こういうやりとりになることも何度かありました。
最近は、
「これ以上依頼が増えたら過労死するので集客などとんでもない」
と断ることにしています。
少し余裕があるくらいがちょうどいいのです。
おかげで、たまにゆったりした昼間の時間を過ごせたりします。
それでも、なにかとやらなければならないことが多く、結局はのんびりできなかったり。
士業をやっていて営業活動が必要なのか?
私はあまり必要ではないと思っています。
1件1件を誠実にこなしていけば、徐々に依頼は増えるでしょう。
営業活動をするよりは、自己研鑽-これに限ります。
だって、自己研鑽という名目のもとに堂々と本を読めますので。