A 「おまえはあの子とつきあってるんか?」
B 「いや全然」
A 「じゃあ、あの子を狙ってるんか?」
B 「おまえ、いい加減にせんか。いちいち俺のつきあいに口出すな」
これは私が高校生の頃の会話です。
Bが私です。Aは他校の生徒です。
私のことを「おまえ」と呼んでいますが、Aは女性です。
私がある女子生徒のカバン持ちをしなくてはならなくなった直後のことでした。
なぜ、私がそういう役目になったか。
ある男子生徒に頼まれたのでした。「彼女を助けてやってほしい」と。
たしかに一定期間は誰かがカバン持ちをしないといけない状態だったのです。
断ろうかな、と思ったことは覚えています。
ですが、当時の私はなにかの役を頼まれると断れなかった。
結局、ずるずると引き受けています。
Aにはそういった話をしていました。Aは経緯を聞いて
「なんかよくないことになりそうな気がするけど・・・」
と言っていました。なかなか鋭い勘です。
Aが懸念したとおりで、私にとっては好ましくない状況が生まれました。
私に「助けてやってほしい」と頼んだ男子生徒が私を敵視し始めました。
最後は、そのカバン持ちをしてあげた女子生徒とも断絶状態に。
A 「やっぱりそうなったか。だからいわんこっちゃない(笑)」
B 「余計なお世話だ」
A 「おまえは自分からドツボを踏む癖がある。昔からやわ」
まったくそのとおりでした。
尤も、私は結末について痛痒を感じることもなかったのです。
誤解を解こうとか、人間関係を修復しようという意欲がわかない少年でした。
★ 「おまえみとうな百姓の意見など聞きとうないわい!これからはもうワシのつき合いに口出すなよ!おぅ!」
「仁義なき戦い 代理戦争」での打本昇(加藤武さん)のセリフです。
文太さん演ずる広能昌三に向かって放ちました。
その後に打本組長はハシゴを外され、村岡組を継承できずに地団駄を踏みます。
写真は地団駄を踏んだ挙句に広能に向かって啖呵を切るシーンです。