糸島市には現時点で司法書士が12人います。
これは登録している人数です。
登録しないと司法書士として業務を行えません。
登録すると毎月2万なにがしかの会費を払うことになります。
上納金を納め、バッジをもらって看板を上げる。
なにやらきな臭い世界のようでもありますが、弁護士も同じ仕組み。
独占業務を行う士業ではこれが普通です。
さて、12人全員がバリバリ活動しているかといえば、そうでもありません。
休業中の方もいらっしゃるし、誰も顔を見たことがないというような人もいらっしゃるそうです。
その中で、ベテランの先生方は、おおむね登記に専念していらっしゃるようです。
不動産登記と会社設立などのいわゆる司法書士らしい業務を柱にすえた事務所です。
その一方で、信託のパイオニアとして活躍される先生もいらっしゃいます。
ご本人は「講演や他地域の司法書士の指導があり、ほとんど糸島にはいない」とおっしゃっています。
なのに成年後見等で14人も担当していらっしゃるそうで、まさにスーパーマンです。
さて、私は?
不動産登記は依頼があれば、できる限りお受けしています。
会社等法人登記も同様ですが、依頼がありません。
試験科目としての会社法は私の金城湯池でしたが、仕事では縁がありません。
家事審判申立手続は今の仕事の中心になっています。
主に後見等開始の審判を求める申立てですが、メイン業務であり私も深く学んでいます。
ほかには債務整理関連で破産手続等の仕事が多くなりつつあります。
そして、これらの分野は他の先生方があまりやっていらっしゃらない分野なのです。
つまり、偶然にもすみわけが成立してしまっているのです。
実態としては、私が隙間産業でチョコチョコやっているような感じかもしれません。
ちなみに現時点で認定司法書士(簡裁訴訟代理等関係業務ができる司法書士)は糸島では5人。
大ベテランの先生方と若手の女性の先生に私です。
ただし、私を除いては裁判関係の業務を積極受任しないようです。
やはり隙間でした。
私は日々その隙間を埋めるために仕事をしているのですが、なぜこれらの分野が隙間なのか?
それは想像にお任せするほかありません。
★ 「仁義なき戦い 広島死闘編」と「仁義なき戦い 代理戦争」で
人気キャラクター松永弘を演じた成田三樹夫さんのフィギュアです。
松永のモデルになった人物は、カタギになった後に隙間産業で成功。
休日にビルの清掃を行う会社を設立し、広島ではその会社のCMが
放送されていたそうです。
このフィギュアは高騰していて手に入りません。買っておけばよかった・・・