米国がシリアとイラクに空爆ーこういう報道がありました。
これは米軍兵士3名死亡を招いた攻撃への報復です。
「殺(と)られたら殺(と)り返す」
そうしなければ、国際社会における米国の威信は失墜するようです。
まるでヤクザではありませんか。
落とし前をつけさせたわけです。
ヤクザ社会でも組長を殺されたら、相手の組長を狙います。
そうしなければメンツを潰されたままになるからです。
しかし、もうそういう時代ではなくなりました。
おおむねおカネで話がつきます。示談契約を締結するわけです。
国際社会に比べればヤクザ社会の方がよほど大人の世界のようにみえます。
今のヤクザは「話をつける」ことを優先します。
国際社会がヤクザ社会と異なる点といえば、価値観の問題を抱えている点でしょうか。
ヤクザ社会においては価値観は共通しています。
しかし、国同士になると思想や宗教などが異なるように価値観も大きく異なります。
そうなると話がつかないー一度ケンカが始まれば、行くところまで行くしかないのかもしれません。
とはいえ、人の生命を最も価値あるものとする考え方は共通だと思うのですが。
他国同様に我が国も領土問題を抱えていますが、これはヤクザのシマ争いにも似ています。
我が国は米国や英国、EUと兄弟盃を交わしています。
ヤクザ社会も盃外交によって平和を維持するように苦心しています。
というわけで、国際社会における外交を読み解くカギはヤクザ映画に学ぶのが一番なのです。
盃とメンツ、最後は戦争ー国際社会とヤクザはまったく同じなのでした。
★ 左は「仁義なき戦い 頂上作戦」の一場面
右は「日本の首領 やくざ戦争」の一場面