福岡県糸島市 司法書士 ブログ

ランタナ

ランタナ Lantana camara は南国の花木の代表的存在・・・でした。

かつて、自費出版で「ランタナの花咲く中を行く」という本が出版されました。

台湾の蝶の生態を紀行文のような形で語る楽しい本でした。

1988年に出版されています。

私が初めて八重山諸島を訪れランタナが咲き乱れる光景に異国情緒を感じた1990年代。

西表島の上原では、道端のランタナでホリイコシジミが発生していました。

この蝶は最小クラスのサイズで、標本にするのは一苦労です。

国内には分布していません。

毎年のように海外から飛来して発生するのです。

 

それから30年の時を経て、ランタナは本土でも普通にみられるようになりました。

普通どころか蔓延りつつあるような印象を受けています。

自宅兼事務所の隣にある公園でも花を咲かせています。

蝶の吸蜜源としては好適で、オオスカシバやホシホウジャクなどの蛾も訪れます。

ハチも蜜を集めています。

 

花期は長く、人の眼を愉しませてくれ、昆虫にも蜜源としてありがたい存在。

ではあるのですが、ちょっと厄介な面もあります。

棘があるのです。

冬には葉を落としますが、芽吹きが遅く春になっても新芽がなかなか出ません。

ランタナだけがいつまでも冬のような印象です。

それゆえ、庭植えをすると周囲とのバランスを欠くこともあります。

さらに、繁殖力が非常に強いのです。

ご近所さんがランタナに興味を示し、

「うちにも植えてみようかな」

とおっしゃったので、いくつかの欠点をお教えしました。

その方の庭にはランタナは植えられないままになっています。

適切に刈り込むことや、種子からの芽吹きに注意をして管理できるかどうか。

ランタナを植える際には、これらの問題があるのです。

植物全般に共通する問題でもあるのですが、ランタナについては特に強調しておきます。

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