北海道日本ハムファイターズの監督に新庄剛志さんが就任しました。
最初は新庄さんの派手な言動から「人気とり」のように言われました。
しかし,日を追うにつれて新庄さんの実像が明らかになりはじめ,
監督は適任ではないかという声が出るようになっています。
選手時代の新庄さんは派手なパフォーマンスでファンを楽しませました。
試合前の被り物やハーレー・ダビッドソンに乗っての登場等々。
では,試合中もそうだったかというと,寧ろ堅実なプレーが目立つ選手でした。
グラブは入団当時のものを修理して使い続けていました。
あのグラブは7500円で,プロが使う10万円前後のものではありません。
新庄選手くらいになれば,メーカーからグラブ提供の申出があります。
新庄選手には親しいメーカーはあったものの,これを頑なに断っています。
引退後は「監督は(1チームに)4人くらいいた方がいい」という突飛な発言をしたそうです。
その新庄さんが監督になって名乗ったのは「ビッグボス」。
つまり,投手部門,打撃部門などの指導はコーチを全面的に信頼して任せる。
各コーチにその部門の監督役を委ねる。
そして,自分はその全体の責任を負う。
こういう意味だと思われます。
「僕が全責任を負うからコーチは自由に教えて選手を育ててくれ」
こう言っているのでしょう。
新庄剛志=ド派手=華やかな打撃のチーム作り・・・とはなりそうにありません。
守備を重視した堅実な野球をしそうです。
ファイターズからは中田翔選手がジャイアンツに移籍しており打線の核を欠いています。
そういう背景もあるかもしれませんが,新庄さんの目指すのは守り勝つ野球だと思います。
守り勝つ野球は大崩れしません。安定したチームができあがるはずです。
来季のパシフィック・リーグは本当に楽しみです。
「これからはパ・リーグの時代です!」
新庄剛志選手のファイターズ入団会見での言葉が再現されそうです。