妻と地区のガーデニングクラブのメンバーがクリスマスリースを作りました。
私の役目は、材料を集めること。
こういうときに、
「ノブドウがたくさんあるのは・・・」
「ヤシャブシの実はどこで・・・」
と考えなくても、私の頭の中にはそういう情報がおさまっているのです。
まず、Mさんの作品です。

ご自宅の玄関に飾ったところです。
両脇の赤い果実は、シロダモのもの。
シロダモはクスノキ科の雑木で、どこにでも生えています。
糸島半島では海岸沿いに多く生育している樹。
赤い果実をつける樹はクスノキ科では少数派です。
土台の蔓はノブドウ。

これもMさんの作品です。
ナンキンハゼの白い果実をふんだんに使ったリースです。
薄茶色のものはヤマノイモの果実。
ナンキンハゼの果実やヤマノイモの果実は、ドライフラワー店にもあります。
特にヤマノイモの果実は漂白されて真っ白になったものが売られています。
今回は、私が採ったものなので「仕入れ費用」はかかっていません。
続いてはBさんの作品。
完成直後です。

特徴はナンキンハゼの白い果実を一箇所に集中的に使った点。
ナンキンハゼは、街路樹としての利用が多い樹ですが、意外に果実は知られていません。
白い果実は珍しいので、リースつくりなどでは人気があります。
ヒイラギの葉の間にある赤い果実はバラの実(ローズヒップ)。

Tさんの作品は、ユーカリやスギの葉を上手にあしらったもの。
ユーカリは品種によって葉の形にバリエーションがあります。
また、葉が長持ちするので使い勝手がよいのです。

こちらはCさんが作りました。
ヤシャブシの実とシャリンバイの実のほかはユーカリです。
テトラゴナという大きな葉の品種。
それにウーリーブッシュという名称で売られているヤマモガシ科の植物を。
ちなみに、このリースの土台はヘクソカズラの蔓です。
かなり年数が経った株のようで、太い蔓を採ることができました。
妻の作品は、これ。

左上にヤマノイモの果実を使っています。
ヤマノイモの果実は独特の光沢があります。
スギやユーカリの葉もすべて自前ですので、費用は完全にタダ。
今回は、ブナ科の果実(どんぐり)にはあまり人気がありませんでした。
赤い果実はアクセントになるので使われます。
白いナンキンハゼは大人気。
来年の課題としては、シャリンバイに代る濃紺の果実を探すこと。
シャリンバイの果実は艶がないのです。
艶がある濃紺の果実としてクスノキのものを用意しました。
しかし、柄の部分が弱く使いにくい。シャリンバイはこの点ではすぐれているのです。
シャリンバイのようにしっかりした柄がある艶やかな濃紺の果実。
なにが最適なのか?
しばらく検討しなければなりません。
