セーブ王といっても、実はプロ野球の話ではありません。
私のことなのです。
私は部活動の野球経験はありません。
草野球をやる場合は投手ではなく一塁手。
セーブとは無縁の立場ですが、自分なりにセーブ王だと思っています。
それは、自分自身を「抑える」ことに徹してきたからです。
「若松生まれのセーブ王たぁ、あ!俺のことだぁ~」
と見栄を切るくらいの自信はあります。
幼い頃からなにかと自分を抑えてきました。
たとえば、音楽をやってみたいー否定されるから言わない。
アメリカのポピュラー音楽のメロディをいくら気に入っても・・・
レコードで聴くことはかないません。
シングルレコードにしか使えないポータブルのプレーヤー。
これで家にある僅かなレコードを聴くほかなかったのです。
その中に「アランフェス協奏曲」*があったのは幸運だったと思います。
その後のジャズ志向に影響があったように感じるのです。
まことに貧弱な音楽環境でありました。
小6の頃でした。ラジカセを父が買ってきました。
これを使ってこっそりとFM放送で音楽を聴いたりはしました。
しかし、発見されれば大変なことになります。
非常に神経を使う緊張した状況での音楽鑑賞を余儀なくされました。
そういう中でラテンのリズムに心を奪われたりはしました。
が、中学校ではロックの話題ばかり。
ラテンを好む中学生なんていませんでした。
自分で好き勝手に音楽を聴くことができるようになったのは大学に入ってから。
ジャズやフュージョンにを好みつつ、徐々に日本のポップスも聴くようになりました。
日本人のシンガーのコンサートの最初はユーミンです。
なんと最前列。
音楽に関しては「セーブ」から早めに解放されたような気がします。
しかし、私の「セーブ」はまだまだ続いていました。
~つづく~
*リンクの演奏はマイルス・デイヴィスのもの
実家にマイルスのレコードがあった・・・のではありません。残念ながら。

