草むらの中を歩くと衣服に種子がついてしまうことがあります。
種子を人の衣服につけている代表種がこれ。
ヒナタイノコズチ Achyranthes bidentata var. fauriei です。
種名のあとに“var.fauriei”とあるように「変種」です。
イノコズチは Achyranthes bidentata var. japonica です。
つまり、同じ種で混生するような関係でもるのです。
写真は花が咲いているところです。
これが結実し、衣服や動物にくっついて拡散し分布域を広げます。
次は、何度か触れているヒメムカシヨモギ Conyza canadensis 。
開花している株もたくさんあります。
種子は風に乗って拡散します。
北米原産の強い強い雑草です。
三番目は、今最も目立つ雑草であるメヒシバ Digitaria ciliaris です。
あちらこちらで繁茂しています。
種は風に乗るようなことはありませんが、特殊な機能を備えています。
それは、一斉には発芽しないということです。
草取りをしても、しばらくすると待機組が発芽します。
なかなか駆除できません。
最後は、最近完全に図に乗ってやりたい放題の雑草です。
兇悪すぎるマルバツユクサ Commelina benghalensis 。
一旦庭に侵入すると、あっという間に広がります。
抜くのは容易です。
が、注意すべきは「閉鎖花」。
地中に花をつけて繁殖する機構を持っています。
地上+地中=蔓延る という図式です。
完全に抜き取らなければいけません。
庭で見つけたら即駆除!