私の事務所は自宅そのものです。
事務所スペースを特別に設けているか、といえば設けていません。
一部屋を複合機と大型パソコンを置く部屋にしているくらい。
ここでは、印刷や登記申請をしています。
普段は、専ら書斎にノートパソコンを持ち込んで仕事をしています。
この書斎も仕事専用ではありません。
依頼者を応接するスペースも特に設けていません。
リビングでお迎えする形にしています。
大きな看板はありません。
郵便受けに事務所であることを表示しているだけです。
「相続登記」「債務整理」といった幟を出すようなこともしていません。
尤も、幟を出す人はほとんどいませんが。
大通りに面した場所でもありません(大通りに面した事務所は珍しい)。
こういった事務所ゆえ、突然相談者が訪問してくることはありません。
実は、私の狙いはこれなのです。
急な電話と突然の訪問者は仕事の中断につながります。
前者を避けることは難しいのですが、後者はなんとななるのです。
思いついてふらっと立ち寄る人は皆無。
だから、突然仕事が入るようなことはありません。
実は、ふらっと立ち寄るタイプの人から仕事を依頼されることはあまりないのです。
ちょっと思い立って寄ってみた。
司法書士と喋ったらなんとなく解決できた。
こういうパターンが多いようです。
私はこの種の対応は電話で済ませることにしています。
人と会うのはそれなりのパワーを要するのです。
今の形にしておいて正解だったと思います。
17時30分までは「営業時間」です。
けれども、早めに「店じまい」ができます。
電話を受けることさえできるようにしておけば、「閉店」できるので。
ベルンハルト・グリュン君との散歩や夕食の準備など夕方は結構忙しいのです。