法定後見等開始の審判を求める申立のための書類作成業務。
これは私のメイン業務になっていますが、必ずご本人(法定後見の対象)の家族の話が出ます。
私が受任するのは、家族と疎遠になっていたり子供が無視しているような方々中心。
おおむね孤独な老後をおくっていらっしゃるのです。
なぜかこういうケースが多いのです。
ところが、先日、温かな家族愛を感じるケースに出会うことができました。
もらい泣きしてしまいそうなくらいに周りがご本人を大切にしていることが伝わってきました。
面倒な事務をすべて法定後見人に任せることで肩の荷を下ろしていただく。
そして、ご本人の精神的なケアに注力されるような状況をつくる。
私の仕事はその環境が生まれるようにすること。
ご本人だけでなく家族の方々にも喜んでいただけるような仕事に出会えて幸福感を覚えました。
翻ってみれば、自分は家族に恵まれただろうか?と思ってしまいました。
妻と猫たちには常に支えられていることを感じます。
しかし、幼少期に感じた家庭での緊張感を思い出すと、どうしても「恵まれた」といえないのです。
それだけに今の家族ー妻と屋内猫2匹に外猫1匹を大切にしようと改めて思った次第です。
★ 映画「万引き家族」より