“Can’t Take My Eyes Off You”
超有名曲で,そのカバーバージョンがどのくらいあるのか・・・?
有名なのはBoys Town Gangのディスコアレンジのバージョンでしょう。
最近もCMで使われたそうです(民放の番組をまったく視聴しなくなったので伝聞です)。
日本のアーティストもかなりこの曲を歌っており,MISIAの歌唱には凄まじいものがありました。
さて,1967年に発表されたこの曲ですが,1984年の19歳の私にとっても忘れられない一曲です。
京都の街中で流れていたのは誰が歌ったバージョンだったのか思い出せませんが,
そのとき並んで歩いていた女性の服装は鮮明に記憶しています。
真っ赤なワンピースに黒いベルト,芥子色のコート,ワンピースとお揃いのベレー帽。
学生時代に唯一本気でその瞳に恋してしまった相手です。
その日,二人はなぜか卓球を楽しみ,その後に庶民的なグリルで食事をしてからライヴに行ったのですが,
彼女のファザコン的な傾向に1歳下の私は似合わないだろうという結論を出す結果になりました。
しばらく経って彼女が「(私から)電話がこなくなっちゃった」みたいに言っていたそうですが,
当時はそれでいいのだと思っていました。
今ならうまくやれるのになぁ・・・と思ったりはしますが,当然ながらタイムスリップはできません。
その人が元気であれば,この8月に58歳になったはずです。
鼻っ柱が強くて男を振り回すタイプである点は変わっていないような気がします(笑)。
こういうことを思い出したのは,NHK-BSプレミアムで,大瀧詠一さんの
「夢で逢えたら」
を聴いたからです。歌ったのは鈴木雅之さんでした。
この曲もカバーが多く,我が国のポップミュージックの中ではダントツではないかと思います。
個人的には吉田美奈子さんのバージョンをまた聴きたいと思っています。
なぜなら19歳の秋,真っ赤な彼女と歩く直前にFMで吉田美奈子さんの「夢で逢えたら」を聴いたからです。
そして,1984年11月(だったはず)の京都の街に流れていた“Can’t Take My Eyes Off You”は,
なぜか映画でミシェル・ファイファーが披露した歌唱のような気がしてしまうのです。
映画が製作されたのは1989年。あり得ないのですが,記憶に合うイメージはミシェル・ファイファーです。
彼女と本気で向き合っていたら・・・うまくいかなかったでしょう。
何度か書いていますが,当時の私は女性に不信感を抱いていて,きっと彼女を傷つけています。
彼女のつぶらな瞳に涙が・・・という最悪の状況に至らなかったのは幸いなのでしょう。
彼女と再会する術はありません。
♪夢でもし逢えたら♪ またまた♪ Can’t Take My Eyes Off You ♪かも・・・
そのときは,しっかり
♪You’re just too good to be true ♪といわなければいけません。
でも,やはり♪ The sight of you leaves me weak ♪という状況に陥るかもしれません。
必死で
♪ Don’t bring me down pray
Now that I’ve found you stay
And let me love you,baby
Let me love you ♪
と叫ばないといけないでしょうね(笑)。