ハナシュクシャ Hedychium coronarium を見たことがある人はたくさんいるでしょう。
でも和名を知らない人もたくさんいると思います。
お店ではジンジャー・リリーなどという名称で売られていることもあります。
「生姜百合」というのはヘンです。
実際、ハナシュクシャはショウガ科で、葉にはそれらしい芳香があります。
このハナシュクシャはあちらこちらで逸出して野性化しています。
花は写真のとおり純白で美しく、観賞価値は高いのですが、かなり大きくなります。
もてあます人もいたのかもしれません。
私はこの花にはそれなりの思い入れがなくもないのです。
西表島白浜地区。島の西部です。
ここに大群落がありまして、台湾から飛来したシロウラナミシジミの発生源になるのです。
チラチラを飛翔する姿は美しく、幻想的ですらあります。
大群落に行くには、一度海に入らなければならず引き潮を狙って渡るほかありません。
その周辺はハブが多いことでも有名です(私は白浜ではハブに遭遇していません)。
石垣島の畑の脇にも逸出したハナシュクシャがあり、そこでも発生します。
久しく八重山諸島に行っていませんが、ハナシュクシャをみると思いが募ってみたり。