私に対する依頼として割と多いのが債務整理。
先日のご依頼は、
「近くの事務所に電話をかけたら『やってません』と断られた」
という話から始まりました。
内容的には消滅時効を援用し、「払いません」と文書を送るくらい。
それほど難しいわけではありません。
緊張感に満ちた交渉が行われることもありません。
しかし、端から「やってない」と断る事務所は多いのです。
損害賠償が絡む話も
「うちはそういうのは受けません」
のたらいまわし状態になり、中央区在住の方が私に電話をかけてきました。
内容的には電話相談で終わるような話でした(ノーギャラ)。
簡裁代理権を持っていなければ、これらの相談には乗れません。
私は持っていますーというものの、特別の地位にあるわけではありません。
司法書士全体の80%が代理権を持っています。
だから、ほとんどの司法書士は上記のような相談に応ずることが可能。
でも断る人は多いのです。
法務省に対して運動を展開し、日弁連の了解まで得て獲得した簡裁代理権。
司法書士は、せっかく得た権利を使いこなせていないのです。
そのうえで、今度は家事代理権(家庭裁判所における代理権)獲得を目指しています。
私のように
「どうせ使いこなせないだろうに」
という冷めた見方の人もいるかもしれません。
でも、「獲得」がかかると熱くなる人は少なくありません。
熱くなっている人が、獲得後に使うか?
たぶん、あまり使いません。
簡裁代理権の二の舞になるでしょう。
紛争解決に及び腰以前に一切かかわろうとしない司法書士。
私自身は司法書士になって5年目ですが、この姿勢にはかなり失望しています。
★ 写っている緑色の本は「商業登記ハンドブック」
実は、私は商業登記の受任がほとんどありません。結果的に「やってません」。
会社法が不得意・・・ではありません。試験では全問正解でした。商業登記法の記述問題は30.5点(35点満点)。
でも、ご依頼がないのです。そして、やたらと会社を作りまくるのはどうなのかな?とも思っています。
だから、いまだに会社設立を受任していません(お断りしたことはあります)。
ほかの仕事が猫の手も借りたいほどに忙しいことも理由です。