少し前に「SNSの罪~バカ増殖作戦~」なる記事を書きました。
いやはや、世の中は大変なことになっていますね。
治安が悪化しているそうです。
どこの国の話なのでしょう?
刑法犯は右肩下がり。
このあたりは、新聞でも報道されます。
けれど、新聞の購読者数は減り続けています。
新聞もまたウソを意図的に垂れ流したりした「前科」があるからです。
慰安婦報道などはその代表でしょう。
ただ、新聞に登場する統計数値に関しては客観性があります。
それをみていれば、治安は年々よくなっていることに気づくはずです。
読む人が少なくなると、そういう統計数値を見る人も少なくなります。
、テレビのワイドショーなどでは
「少年犯罪の凶悪化が止まりません」
などと女性アナウンサーが眉根に皺を寄せて語ります。
コメンテーターなる人物がしたり顔で専門外の話をします。
テレビも影響力が小さくなったはずですが、依然としてそこそこの力を発揮しているようです。
テレビでは、客観的な事実をショーアップして報じます。
一応は事実を前提にしている点だけは救いかもしれません。
救いがないのはSNSです。
発信者は無責任に自分の意見を一般論であるかのように垂れ流します。
外国人犯罪が激増したり、地域がスラム化したり、賃金が上がらないのは外国人のせいになったり。
どこの国の話なのか?と思うような情報を目にします。
このSNS情報は、瞬く間に拡散します。
拡散する間に尾鰭がつきます。
そして、そういう「ヘンな話」を信じ込むような人もたくさん生み出すのです。
参議院議員選挙でも、世間のこういう傾向を利用していると思える政党が人気を得ています。
排外主義を唱え、外国人を悪者にして攻撃すれば、人々のストレスを解消できる。
これを知っているのです。
敵を作って叩くー盛り上げる手法として確立したのは小泉元首相でした。
その手法をバージョンアップさせ、ヘイトのレベルにしたのが新興政党のようにみえます。
誰かを叩くことで留飲を下げ心地よさを味わう。実に下品です。
しかし、その下品さはウケるのです。
今やそういう「ヘンな話」に引き寄せられる人が「世論」を作る時代なのでしょう。
でも、これは以前にも起きたことでした。
「〇〇〇人が悪い」
こうして特定人種へのヘイトを煽り政権を握った男は、ホロコーストという地獄を世界にみせました。
我が国でも同じような流れが起きています。
90年ほど経過して、西洋の悪魔が東洋に蘇るのか?
ポピュリズムにナショナリズムを加えた悪魔の再来だけは避けたいものです。