私にとって猫の存在は欠くことができないものです。
なににも代え難く,唯一無二の存在です。
うつ病が回復した今でも家族である猫との別れが来たときに自分を保つ自信はまったくありません。
自分にとっての猫は自分の生命以上の価値があると思っています。
その猫が登場する曲はたくさんあります。
私が最も好きな曲では猫が以下のように表現されています。
♪毛を舐める猫のように擦り寄って
塞がった心を後押ししてる
飛び散った月追い越しきめるのさ
偉大な愛の力がここに与えられ
切り落とせ踊れない願望
踏み躙れ必要のないプライド
巻き起こせ限りない快感
取り上げろ迷わない抵抗
愛に狂う女は美しい ♪
なかなか難しい詞なので解釈を示すことはしません。
けれど,その前段と後段の詞を読むと,女性の感覚がなんとなく伝わってくるような気がします。
私が以前から傍に女性がいないとたまらなく寂しいのは・・・
きっとこういう女性の感覚を求めているからかもしれません。
この詞を書いたのは中島美嘉さんで20歳のときのようです。
彼女特有の甘さがある声と相俟って,この“Love Addict”は私の心を捉えて離しません。
その私もまたLove Addictに陥って久しいのかもしれないと思ったりします。
私が猫に強い愛情を抱くのは,猫のたたずまいや仕種に女性らしさを感じているからでしょうか。
同じく中島美嘉さんが歌った“Crescent Moon”での猫はこうなります。
♪ 私の中の猫は鋭い爪かくしてじゃれる
未来を裏切ったなら
たぶん許さない ♪
女性の心の底にある男性にたいする不信感を表現しているようです。
こちらは大御所松本隆さんの詞です。
私は・・・その鋭い爪にひっかかれたいような気持ちを抱いているのかもしれません。
そして,女性に“My sugar cat”と思われたいような願望を抱いているような気もします。
♪ 邪魔にしないでね
比べたりしないでね
私は他の誰でもない ♪
これもまた中島美嘉さんご本人の詞です。
私はどちらかというとインストゥルメンタルの曲を聴きます。
もちろんボーカル曲も聴きますが,その中でも美嘉さんの声は私の耳と感覚にフィットするのです。
そして,歌詞の多くが私自身の心模様をあぶりだしてくれるのです(特にご本人の詞)。
それが長くライヴに通い続けている原因かもしれません。
声の甘さにとろかされるばかりでもないのです。