仕事ではメールをやりとりすることがしばしばあります。
LINEのメッセージも頻繁に使います。
前時代的ですが、相手に合わせてファクシミリを使うこともあります。
そういうやりとりで、ある社協の職員さんは素早く反応してくれます。
ある医療機関の方もそうです。
ケアマネージャーさんもしかり。
一方で、無反応を通す方もいらっしゃいます。
多くは民間企業の従業員さんで、これが不思議でなりません。
民間企業では“クィックレスポンス”を重視することが多いからです。
たとえば、我々司法書士がつきあうことがあるメガバンクは徹底しています。
ところが、かなりユルイ会社も存在するようです。
「たしかに受け取りました。ありがとうございました」
「了解しました。よろしくお願いします」
この反応はマナーの第一歩として新入社員が学ぶレベルです。
尋ねなければ肝心の情報を知らせなかったりで、随分とラフだな、と感じます。
こちらは依頼人に心配をかけないようにしないといけないので困ります。
この「依頼人」は、たとえば銀行にとっては「顧客」です。
顧客を大事にしていないような・・・という印象を持つケースが何度かありました。
ちなみに、ユルイと感じる会社に受領書をファクシミリで返信するように求めたところ・・・
こちらが「司法書士高橋英樹事務所 行」と印字しておくと、そのままで返信がありました。
法務局や裁判所、或いは地方自治体は、必ず「様」とか「御中」に直して返送します。
もしかすると、ユルイ会社の従業員から私が小馬鹿にされているだけかもしれませんが。
★ 素早い反応で機先を制する・・・ユル・ブリンナー演じるクリス・アダムス
「荒野の七人」(1960年)は黒澤明監督の「七人の侍」のリメイクで、
クリス・アダムスは勘兵衛に該当します。
私が企業の管理職だった時分は、このレスポンスについては部下を厳しく指導していました。
依頼したものが届いたら「ありがとう」は当たり前。
電話がかかってきたら「わざわざありがとうございます」と感謝を示そう。
人は些細なことから不信感を抱きます。それが大きな不満に育ってしまうことも。
そういうコミュニケーション上のトラブルを回避するためにはレスポンスをよくしないと。
私などはそう思うのですが、これは「古い考え」なのでしょうか?
★ 左は「ウエスタン」(1968年)の冒頭シーン。小さく映っているのはチャールズ・ブロンソン
このあとに早撃ちのシーンが登場します。
右は「ワイルドバンチ」(1969年)から。
撃ちまくって撃ちまくって西部劇に引導を渡したとまでいわれる作品です。
相手の動きを察知して早く銃を抜かないと・・・二度と銃を抜けなくなるのが西部劇。
クィックレスポンスの重要さを学べるのです。