我が家にはオガタマノキ Michelia compressa があります。
モクレン科の植物ですが,モクレンやコブシのような目立つ花は咲きません。
神社の御神木として植えられている例は多いですが,
世間一般に知られている木とはいえません。
これを庭に植えた理由は,ミカドアゲハ Graphium doson の食樹であるからです。
私はミカドアゲハを我が家に呼びたかったのです。
オガタマノキを植えてからは,毎年のように卵を見つけることができ,幼虫の姿も確認できました。
しかし,今年は卵が見られず,心配していました。
ようやく少数ながら幼虫を発見できました。
これで2回脱皮したくらい(3齢幼虫)です。
あと2回の脱皮で美しい緑色の終齢幼虫となり,蛹化します。
中には7月に羽化するケースもありますが,大半はそのまま越冬し,翌春に羽化します。
御神木を食べるミカド・・・なかなかのとりあわせです。
分布が西日本の一部で,局地的ゆえ出会うチャンスが少ない蝶です。
分布調査の方法は「神社回り」という感じでしょうか。
ところで,いまだに天皇制を云々する政党がありますが,我が国は帝を頂点にいただき,
その帝を象徴とする形で1000年以上続いてきました。こういう我が国の国柄を否定し,
特定の思想のみを強要する,つまり人の自由を認めない考え方には到底賛成できません。
対抗するために「苦情の会」でも結成しましょうか(笑)。
会の紋章はミカドアゲハということで。