前回は、比較的高価ではない図鑑を何冊か示しました。
今回は、少しお値段が張る本を紹介してみます。
最初は「続・日本産蝶類文献目録」です。
かなりの厚みがありますが、実はジャスト1万円です。
カラー図版はなく、ただただひたすら文献が掲げられている本だからでしょう。
目次には私の名前も登場しています。
私の著作は、この本の1003頁から1016頁にわたって紹介されています。
他の人が1頁以内であるのに比べ、私の著作の分量の多さが目立ちます。
これは、非常に細かいデータを着実に報文で記録したためです。
たとえば、寄生蝿や寄生蜂に関する報文は私が書いたものが多いのです。
あるいは、普通種の観察例で過去に記録がなかったものとかもそうです。
珍種・稀種よりも身近な普通種の調査を優先した結果が著作の多さという形になりました。
次は、限定380部の出版だったこの本。
発行部数が少ないので、お値段はまあまあ高いです。
ミヤマカラスアゲハに絞った研究書です。
タテハチョウ科(タテハチョウ亜科)に絞った図鑑も買っています。
これは2万円まではしませんでした。
左から中国産、モンゴル産、そしてペルー産の蝶類の研究書です。
「モンゴルの蝶類」は第1巻から第4巻まであります。
これらをすべて合計すると、かなりお高くなります。