ヤクシマルリシジミ Acytolepis puspa は私にとって思い出深い蝶です。
1991年 4月に宮崎に転勤した際に初めて実物と出会いました。
新食樹としてシラカシをみつけたり、日本で初めて交尾写真の撮影に成功するなどしました。
佐賀県への侵入を報告したこともあります。
そして、今やヤクシマルリシジミはすっかり「普通種」になっています。
福岡県内ではかなり普通にみられるようになりました。
食性が非常に広い蝶で、かつ耐寒性も備えています。
今の分布拡大は必然だったのかもしれません。
今回はトキワマンサクへの産卵を観察できました。
マンサク科を食餌植物とする蝶は我が国には2種。
ウラクロシジミとヤクシマルリシジミです。
ウラクロシジミはマンサクを食樹としています。
ヤクシマルリシジミはイスノキで発生します。
宮崎市内ではイスノキを生垣に使っており、それが分布拡大に寄与したのでしょう。
さて、今回のトキワマンサクへの産卵は新食樹?
★ 産卵するメス個体
これは誤産卵なのか?
これまでトキワマンサク周辺を飛ぶメス個体をみたことはありませんでした。
葉に食痕を確認した経験もありません。
さてさて、どうなるか?
★ 産み付けられた卵